勉強し始めた若手理学療法士にお勧めの1冊【運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学】
いきなり運動器疾患の勉強をしようと思っても何から取りかかればいいか迷ってしまいませんか?
運動器疾患を学ぶ新人・若手理学療法士の方に疾患理解の導入に是非お勧めの参考書を紹介したいと思います。
それは、運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学です。
この参考書はタイトルのまんまですが、臨床で遭遇する「なぜ?」に対して答えてくれる素晴らしい参考書です。
以下にこの参考書の特徴をまとめます。
- よくある代表的疾患について解説!
- 臨床で抱きやすい「なぜ?」に答えてくれる!
- 文献も引用されており、根拠がしっかりしている!
- イラストや写真で視覚的に分かりやすい!
- 「コラム」は豆知識とあなどる事なかれ!
- 新人・若手理学療法士にお勧め!
よくある代表的疾患について解説!
この参考書は全部で20の疾患を分かりやすく解説しています。整形外科の病院で理学療法士をやっているとよく出会う代表的な疾患ばかりです。
私がこの参考書を買ったのは2年目でした。
臨床経験を積んでいき、疾患の概要とか基礎を手軽に学ぶ良い本ないかなー?と思っていました。そんな私にはこの参考書がピッタリでした。
本当に臨床でよく診る疾患ばかりであり、広く学ぶにはいいかなと思い購入しました。
いきなり各疾患について深く学んでいくのも良いと思うんですが、結構ハードル高くないですか?
2年目になって「ヤバい!勉強しなきゃ!」とは思ったものの、各疾患を深く学んでいくには数が多すぎるし、学ぶことが多すぎると感じたのです。
なので、まずは疾患の概要とか押さえなきゃならないポイントをかいつまんで学びたいと思い始めました。要するに楽して知識を得たかった訳です。笑
なので、新人から若手の方々が導入としてこの参考書を読んで疾患理解を深めるのにもってこいだと思います。
臨床で抱きやすい「なぜ?」に答えてくれる!
この参考書はまず症例提示があり、その症状が生じている原因を解説していく形式になっています。
『〇〇はなぜ生じるのか?』といった、臨床で生じやすい疑問に対して1つ1つ答えてくれます。
新人・若手の頃に臨床で抱きやすい疑問ってあると思うんですよね。
そして、その疑問はみんなが通ってきている道なんだと思います。
なので、諸先輩方は『この疾患はここを抑えておけ!!』って部分が分かっているんだと思います。
臨床で生まれた『なぜ?』に答えてくれるこの参考書は、職場の先輩に対して質問して、その答えを先輩が教えてくれているような感覚で読み進められます!
先輩に質問できそうにないとか、先輩に質問する前にある程度基礎的な知識が欲しいなんて方にもこの参考書はいいと思います。
文献も引用されており、根拠がしっかりしている!
こんなに読みやすくて疾患理解の導入にもってこいの参考書なのに、文献がしっかり引用されていて根拠が明確にしてある点が素晴らしいと思います。
導入的な参考書って「根拠はどこにあるの?」とか「何を根拠にそんなことを言っちゃう訳?」とか思いません?分かりやすく解説しようとするがために感覚的に話が進められる参考書が多いと思うんです。
しかし、この本では各疾患に数本の引用文献があり、根拠が明確にされています。
そのため、読んでいても「ふむふむ。これならスッと理解できるな」といった感じで余計なところに疑問を抱かず、読み進めることができます。
イラストや写真で視覚的に分かりやすい!
文章だけで構成されている参考書って「うっ…。目がチカチカする…」みたいな感じで読む前から拒絶反応出てしまいませんか?
ただでさえ新しい知識を得るために頭をフル活動させて勉強するのに、文字を読むことに拒絶反応が出ちゃ得られる知識も半減してしまいますよね。
その点、この参考書はイラストや実際のモデルさんを利用した写真が数多く掲載されています。そのため、文章だけではなく視覚的にも理解しやすく構成されています。
普段は漫画しか読まないし、勉強もぶっちゃけしてない。でもそろそろ勉強しないと理学療法士としてヤバい!!みたいに感じた方でも取っ付きやすい参考書だと思います。
実際、胸を張って言うことではありませんが、私はあんまり勉強してない理学療法士でした。笑
そんな私でも取りかかることができたので、活字拒否反応が出る方にもお勧めです。
「コラム」は豆知識とあなどる事なかれ!
ここまで読んでくれてありがとうございます。
ここまで読んでくれた方にこの参考書の私の一番のお勧めポイントを発表したいと思います!(最初に発表しろよw)
それは、各疾患にある「コラム」です!コラムだから文章量が多すぎても読む気にならないし、読んでもつまらなかったらコラムの意味がないと思います。
でも、この参考書のコラムは本当に勉強になります。
しかも、分量も適度で内容も豆知識的なものが多く、The・コラム!って感じです。なので、箸休め的な感じで読んでもタメになることが多く、「読んで良かった〜!」といった感想を持つに違いありません。
新人・若手理学療法士にお勧め!
ここまでこの参考書の良い点ばかり述べてきましたが、この参考書はあくまで導入だと思います。というのも、やはり内容としては深くはなく、広く浅くといった感想を持ちました。なので、疾患理解の導入としては最適です。そして、この参考書の知識をベースとしてどんどん深めていくのが理想的だと思います。
「疾患理解を深めたいけど、いきなり深くは挫折しちゃう。まずは広く浅く勉強したい」と思っている新人・若手理学療法士の方は是非読んでみてくださいね!
過去にこんな記事も書いていますので良かったら読んでみてください!