理学療法士Y成長日記!

北海道在住の理学療法士Yです。人生、仕事、読書など日々考えたことを書いています。

【良い点・辛い点を解説】理学療法士になりたいけど悩んでいる方へ

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理学療法士にどんなイメージをお持ちですか?「リハビリして患者さんを治す!」とか、「誰かの役に立てる!」とか、「白衣かっこいい!」とか色んなイメージがあると思います。

理学療法士を目指している方に向けて現役理学療法士をしている私の感じるままに良い点・辛い点について解説していこうと思います。

読み終わった後に少しでも理学療法士に対してイメージが湧いてくれると嬉しいです。

理学療法士の良い点

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理学療法士を目指すか迷っている人にとって、一番気になるのは理学療法士ってどんな仕事で、どんな良い点があるの?だと思います。理学療法士がどんな仕事なのかというのは今度まとめるとして、今日は理学療法士やっていて良かった!!と感じるのがどんな場面かを書いていこうと思います。

人の役に立ててる感がハンパじゃない!

理学療法士を目指す方は多かれ少なかれ「人の役に立ちたい!」と思っているのではないでしょうか?私も高校時代、「人と関わりを持ちながら何か役に立ちたい」と思い理学療法士を目指したのを覚えています。

そう思ってる方、理学療法士は最高の仕事だと思いますよ!

何でかって言うと、痛みや不安を持っている患者さんに対してリハビリを行って患者さんが回復していく。そして患者さんに「良くなったよ、ありがとう」って言ってもらえるんですよ!!

理学療法士しかやったことがないので私のイメージですが、人に感謝してもらえてありがとうと直接言ってもらえる職業ってあまり多くないんじゃないでしょうか?

理学療法士をやっていて最高に喜びを感じるのは、患者さんにありがとうと言ってもらえた時ですね!ありがとうって言ってもらえるだけでどんだけ疲れて眠たくても頑張れちゃいますね!!笑

そして、その患者さんを通して学んだ経験を生かして次の患者さんの治療に当たるのです。そうすることで自分の治療技術はもちろんのこと、患者さんに対する接し方などもどんどん磨かれていくと思います。

感謝してもらうために理学療法士をやっている訳ではないですが、人の役に立ててるな〜と実感できる瞬間ですね。

患者さんと関わりを持てる時間が長い!

理学療法士って他の医療職と比べて患者さんに関われる時間が長いのも1つの特徴だと思います。例えば、医師は2時間待ちの3分診察なんてよく言いますが、患者さんと実際に関わる時間って長いようで短いと思います。看護師に関しても入院担当の看護師であればその日の受け持ち患者さんが決まっており、1人の患者さんをずっと入院から退院まで担当するということはないと思います。

その点、理学療法士は患者さんの割り振りを担当制にすることが多いと思います。当院では輪番制ではなく、担当制になっています。

担当患者さんとは1回のリハビリで少なくても20分は関わります(リハビリの治療時間は基本的に20分単位になっています)。長い人には1日で1時間程関わることもあります。こんなに1人の患者さんにじっくり関わりを持てて、信頼関係を築ける医療職はないのではないでしょうか?

患者さんとじっくり深く関わることができるのも理学療法士の魅力だと思います。

残業が少ない!

最近はブラック企業とか、ホワイト企業とかよく言いますが、理学療法士は残業が少なくホワイト企業の1つなのではないかと個人的には思います。もちろん、当院とは違って月の残業時間が多い病院もあるとは思います。一応、厚生労働省が発表している平成28年賃金構造基本統計調査によると、理学療法士の平均残業時間は月に5時間となっています。(賃金構造基本統計調査|厚生労働省より参照)

アフター5を自分の時間として有意義に使えるのも社会人にとって重要だと思います。プライベートの充実が仕事のやる気や、成果にも影響を与えると思います。

そのためには残業に追われることなく、自分の時間を確保できる理学療法士は最高だと思います。

理学療法士の辛い点

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ここまで理学療法士の良い点についてまとめてきましたが、良い点ばかりではありません。私が働いていて「ああああああ!!」と思わず叫びたくなるほど辛い点もあります。理学療法士の辛い点を皆さんにご紹介ということにしていますが、悩み苦しむ理学療法士の愚痴だと思って読んで下さい。笑

「正解」は分からない・・・

このブログに何度も書いているのですが、理学療法士の行うリハビリの完全正解ってないと思います。正解に近いものは有名な先生方や、研究に日々励んでいる方々にはあるのかもしれません。ただ、これをこうすれば絶対良くなる!!みたいなものはないと思います。むしろそんなものがあったら怪しむべきだと思います。

人間の体は1人1人全員違い、治療方法も全員違うと思います。もちろん、共通して障害が起きる部分などはあると思いますが、これだけやっていれば大丈夫!みたいなものは存在しないと私は思います。

私は昔から根っからの理系脳でありまして、A=B、B=CならばA=Cである!!みたいなハッキリした考え方が好きなのです。そんな考え方の私には完全正解がない理学療法の世界を受け入れるまでに時間がかかりました。今でこそ受け入れることができていますが、新人の頃はモヤモヤとしたものです。

私のモヤモヤはこちらの記事にもまとめてありますので、よろしかったらこちらも読んでみてください。

pt-y.hatenablog.com

勉強すること多すぎ・・・

理学療法の対象って全身です。私は整形外科の病院で勤務していますが、整形外科分野だけ学べば事足りるかというとそうでもなく、臓器のことや脳の構造など学ぶべきことが沢山あります。

本当に時間がいくらあっても足りないくらい勉強することがあります。学生時代に学んだことで国家試験に合格することはできますが、患者さんの治療を行うには不十分なのです。働いてからが勉強の勝負と言っても過言ではないと思います。

正直、学ぶことありすぎて逃げ出したくなります。笑

ただ、何か1つでも自分のできることを増やして目の前の患者さんの役に立ちたいと思う気持ちがあれば頑張れます。

講習会費高すぎ・・・

理学療法士の方って休日返上で講習会や研修会に参加することが結構あります。講習会に参加して患者さんのために何かできることを増やすのは良いことだと思います。

ただ、個人的にいつも思うことなのですが、講習会、研修会の参加費が高すぎると思います!

理学療法士の平均月収は厚生労働省によると、約20万円です。(賃金構造基本統計調査|厚生労働省より参照)
それなのにも関わらず、参加費が1万円する講習会とかザラにあります。本当にキツイです。講師を招待して宿泊費に謝礼などかかるのはもちろん理解できます。でも、参加人数100人で1人1万円は高すぎると思いませんか!?これは完全な愚痴です。笑

やりがいある仕事で間違いなし!!

辛い点も書きましたが、総合すると理学療法士はやりがいがあってとってもオススメの仕事だと思います。目の前の患者さんは担当の理学療法士に信頼を寄せてくれます。どこまで頑張れるかは自分次第だと思います。

答えがハッキリとしていなくて一生勉強しなくちゃならないし、講習会参加費は高すぎると思います。しかし!!患者さんのために何か役に立てて「ありがとう」と直接言ってもらえる理学療法士は素晴らしいと思うので是非目指すことをお勧めします!!