【理学療法】初めての長期実習指導者!
前回の更新から4ヶ月以上経ってしまいました・・・。この数ヶ月間で初めて経験したのが、2ヶ月に及ぶ長期実習のスーパーバイザー(SV)でした。
自分が実習生だった時に考えていたこと、初めてSVを行って感じたこと、考えたことなどをまとめたいと思います。
長期実習で大変なのは学生だけじゃない、SVだって大変なんだ!!
私が長期実習時に思っていたことは、「2ヶ月長いな・・・。」でした。もちろん、実際の患者さんを目の前にして学ぶことは多いのは分かっています。ただ!睡眠不足が2ヶ月も続くのです。毎日20時頃帰宅し、晩ご飯を食べ、風呂に入り、レポートをやって気づいたらAM3、4時なんてことが何度もありました。
堕落した学生生活を送っていた私には2ヶ月の睡眠不足は非常に過酷でした。
しかし!!今回のSVで本当に大変なのはSVだと気づきました!!
SVをやって大変だったこと
実習生の人間性の把握
私がSVをやるに当たって重要だと考えていたのは、実習生の人間性を把握することでした。どんなことが得意で、苦手なのかを把握し、お互いの信頼関係を築いた上で実習を進めていくことが必要だと考えていました。
しかし、実際は人間性を把握するってそんなに簡単にできることじゃないですよね?
関係性が近すぎてフレンドリーになりすぎるのもいけないし、遠すぎても学生が困った時に表出することはできないと思います。適度な距離の保ち方に苦労しました。
今回の学生に関しては、自己表出の苦手な子だということに気づき、敢えてオープンクエッションで質問を行いました。うまく表出できていないことに関してはこちらが具体的にどのような場面でどう感じたのかを表出できる様に誘導していきました。
2ヶ月間のコーディネート
どのように2ヶ月間の実習を行っていくのかはSVの腕次第だと思います。
実習が始まる前に2ヶ月間のおおよそのプランを立てていました。しかし、実際にはそのように上手くいくわけも無く、実習生の評価計画の遅れや、学生に担当してほしい症例患者さんがいない、など思った通りにいきませんでした。
そして、今回の一番の反省としては実習生に自由に治療見学を行ってもらいすぎたと思います。学びを多くするためには治療見学1つ1つが意味のあるものにする必要があります。「担当の患者さんまで時間があるし見学しとくか」といった何となく見学するスタンスでは得られるものが少なくなってしまいます。
治療見学を有意義なものにするには、学生がどんなことに困っていて、どんな検査・評価が苦手なのかといった部分をSVが把握し、どの患者さんの治療見学を行えば悩みは解決されるのかを提示してあげる必要があると思います。
そして、最終的には自分の担当している患者さんの治療を学生に行ってもらい、徐々に自立を促していくことで得るものを多くすることができます。
自分の知識不足
実習生が書いてきたレポートに対して評価・治療のアドバイスをするにはそれ相応の知識が無くてはなりません。自分の知識が不足しているために、本質的なアドバイスができず、濁してアドバイスしている風にしてしまうことがありました。学生が疑問に思ったこと、調べてきたことに対して的確なアドバイスができるようになる必要を感じました。
大変だけど、SVやってよかった!!
初めてSVを行って思ったのが、大変だけど自分の勉強にもめちゃくちゃなるな!ってことでした。学生の人間性を把握して、足りない知識を補充して、それを学生に対して上手くアウトプットする。これは普段自分が患者さんに治療を行うのに必要な過程そのものだと思います。
そして、学生が自分の考え方から何か1つでも得るものがあり、それを将来患者さんに還元する。そうすることで患者さんが良くなってくれればSV冥利に尽きます。
SVを行うのは自分イズムを学生に継承していく作業なのかもしれませんね!!来年も機会があれば是非やりたいと思います。
これから初めてのSVを経験する方へ
私の初SVをまとめてみました。これから初めてSVを行う方に言いたいのは、大変だけどやりがいあるよ!ってことです。
学生ととことん向き合うことで少しでもプラスの影響を与えてあげることができると思います。そして、実習終了時に感謝されるなんて悪いもんでもないですよ!
是非、自分にとっても実り多いSVにしてくださいね!!