理学療法士Y成長日記!

北海道在住の理学療法士Yです。人生、仕事、読書など日々考えたことを書いています。

【新人PTの教育係向け】理想のOJTリーダー像とは

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  本日もブログをご覧頂きありがとうございます。理学療法士Yです。

3月に入り、新人の受け入れ態勢を準備しないといけない時期になってきましたね。4月からOJTリーダーになる予定なので、理想のOJTリーダー像を考えてみようかと思います。

新人教育担当経験者の理学療法士の方にも読んでいただき、アドバイスなど欲しいなって思っております。

自分が新人だった頃を振り返ってみる

私が新人だった頃、一番不安だったことは、「患者さんをしっかり診れない!!治せない!!」ということでしたね。よく分からないけど状態は回復していくし、担当患者さんはどんどん増えてゆっくり評価・治療する時間はないし、カルテやら書類やらに追われるし、思っていた理学療法士とちがーーーーーーう!!!!ってなりました。入職早々に第一次理学療法士つまらない期。笑

その頃の当院には新人教育プログラムが存在せず、自分の好きなようにやっていいよ〜って感じでした。自由度は高いですが、新人には正直辛かった。何からやれば良いのかも分からない状態。

そして分からないならOJTリーダーや先輩に聞けば良いのに下手にプライドの高かった自分は独学を選択するもあまり勉強せず。ダメPTとしてのスタートを切るのです。

接遇に関してもマニュアルなどはなく、元々声だけはでかいので大きな声で挨拶はするものの、患者さんと馴れ馴れしくしすぎる始末。そして、学生気分が抜け切らず週末には飲み会三昧。

ん〜こうやって振り返ってみるとホントにクズPTだな。笑

ただ、病院の慣習として行われているルールや病院行事のリハ科の役割などを徹底的に指導していただくことによって軽度コミュ障の自分も他部門との連携はゆっくーり取れるようになっていきました。

 

まず新人に思うことは、こんなクズPTにはならないで欲しい!!ってことです。自分に迷惑がかかるだけならまだしも、患者さんへの被害が甚大ではないですよね。

阻止するためにはどうすればいいのでしょうか?

理想のOJTリーダー〜新人の自立を目指して〜

最も重要な信頼関係

新人との関係で一番重要なのが信頼関係の構築です。信頼関係がない状態で何を教えようと心に残りません。

突然ですが、仕事のABCってご存知ですか?

A:あたりまえのことを B:バカにしないで C:ちゃんとやる です!

意外に当たり前のことを当たり前にやるって難しいですよね。当たり前のことが当たり前にできてる先輩ってかっこいいですよね!尊敬できるし、信頼できると思いませんか?

私はABCができるOJTリーダーを目指します!そして結果的に尊敬&信頼感を新人から得られればいいなって思います。

おせっかいなコミュニケーション

OJTリーダーから積極的にコミュニケーションを取ることも必要です。しかも”おせっかい”なくらいです。

どうしても新人から先輩方に対して質問をしたり話しかけたりするのって緊張しますよね。そこを先輩側から話しかけるだけで緊張がほぐれます。

おせっかいな位こちらからコミュニケーションを取ることで新人も先輩に打ち解けやすくなります。そうすることで信頼関係の構築が一層深まることでしょう。

臨床での疑問・不安に対しては?

自分が最も不安だった患者さんを診れないって気持ち。新人なら一度は持ちますよね。それに対しては自分の知識にも限りがあるので細かくは教えるつもりはありません。ただ、自分だったらこう考えるってことは誠心誠意答えたいですね。

OJTリーダーとして最も尽力すべきはゆっくりと評価・治療時間が取れる環境を作ってあげることです。臨床実習のようにゆっくりと考える時間を与えてあげる。その過程の繰り返しが臨床の知識として蓄積され、評価・治療能力が向上していきます。

具体的には、◯月には◯関節疾患の患者さんを担当してもらい、翌月には△関節、翌月は・・・といった具合に月ごとに決まった部位の患者さんを担当してもらうことで徐々に診れる幅が広がっていくと思います。

「場」を提供することができるのはOJTリーダーの役割ですが、そこから頑張るかどうかは新人次第です!!

接遇マナーについて

接遇マナーは最も指導したい仕事のABCです。一番強く指導したいのは患者さんに対する「笑顔で挨拶」です。やっぱり笑顔のPTに挨拶してリハビリしてもらえるだけで自分だったら嬉しいです。患者さんもきっとそうだと思います。

OJTリーダーとしては自ら行動で示すのが一番です。新人はOJTリーダーの背中を見て育ちます。気を引き締め直して取り組みたい事項ですね。

まとめ

いかがだったでしょうか?まとめると、

  • 信頼関係の構築
  • おせっかいなコミュニケーション
  • ゆっくりと評価・治療を行うことができる環境作り
  • 仕事のABCの徹底

これらを行っていくことが理想のOJTリーダーへの第一歩だと思います。4月までまだ時間はあるのでこの考えを更に深めて新人が働きやすい環境を作ってあげたいと思います。

過去記事でこれだけ! OJT 【これだけ!シリーズ】という本の書評も書いているので是非読んでみてくださいね。

pt-y.hatenablog.com